統合失調症の陰性症状とは?周りはどう対応したら良いの?

こんにちは。
以前、障がい者の就労施設に勤めていたことがある由宇です。

その施設には、統合失調症やうつ病といった、
精神障がいをお持ちのかたがいらっしゃいました。

また、私の友達も統合失調症を持っています。

統合失調症は100人に1人がかかる病で、
そんなに珍しい病でもありません。

思考や感情がまとまりにくくなるなどといった症状がでますが、

今は、お薬の開発も進んでおり、
昔に比べ、薬物療法や社会との関わりで、回復されるかたも多いです。

いまだに誤解や偏見の多い病気の1つだと思いますので、
少しでも正しい知識をお伝え出来たら良いなと思い、
シリーズで記事を書いています。

以前の回で、統合失調症の症状の1つ、「陽性症状」についてお伝えしたので、
今回は、もう1つの症状「陰性症状」について、お伝えしていきたいと思います。

主な症状の分類

前回のおさらいになりますが、統合失調症の主な症状を分類すると、
おおまかに以下の3つに分けることができます。

1.陽性症状
2.陰性症状
3.認知機能障害

全ての人に、全ての症状が出る訳ではないですが、
最も多く見られるのは、陽性症状のうちの幻聴や、
関係念慮(偶然の出来事に特別な意味付けをすること)だと言われています。

陽性症状は、発症の初期の段階(急性期)に起こることが多く、
陰性症状は、その後に現れることが多いです。

陰性症状とは?

陰性症状は、エネルギーの低下から起こる症状で、
感情の起伏が少なくなったり、意欲や思考能力の低下などがあげられます。

「急性期」の陽性症状が落ち着いたあとの「休息期」に現れることが多いです。

急性期は、数週間単位で経過するのに対し、
陰性症状は、その後の「休息期」や「回復期」にも続く可能性があり、
数週間~数ヶ月、または数年間続くかたもいらっしゃいます。

<主な症状>

●感情の平板化、感情鈍麻・・
喜怒哀楽などの、感情の起伏が少なくなります。
何かをしようとする意欲や気力が起きにくくなり、
外の世界に対して無関心なようにも見えます。

●コミュニケーションの支障・・
他人との関わりを避け、自分の殻に閉じこもったような状態になります。
他人の気持ちに共感することが少なくなったり、口数が減ることがあります。

陰性症状に対する周りの対応

陽性症状は、周りからみて、症状がわかりやすいのですが、
「陰性症状」は、どちらかというと静かな症状なので、

周りから「なまけてるだけ」だと誤解されがちで、
それで家族との摩擦が起きることがあります。

例えば、本人が1日寝たきりで過ごしていたり、
ぼーっとしているように見えても、
それが、実は回復にとって必要な過程だったりします。

陰性症状は、長く続く傾向にあるので、
家族(特に親御さん)は、「この子は、このままで良いのだろうか?」と、不安になることがあると思います。

そういう時は、叱咤激励したりせずに
「こうやって休むことも、回復のための重要な過程なんだな」
という、少し軽い気持ちで見守ったほうが、後々良い結果になることが多いようです。

それでも、家族自身が、見守ることに疲れたり、
つい叱咤激励してしまって、後悔したりと、
ストレスが溜まることもあるかもしれません。

そういう時には、地域によって、
統合失調症の家族で結成されている「家族会」や「自助グループ」、
精神障害者の家族の相談を受け付ける窓口がありますので、

そのような所で相談するのがおすすめです。
「自分だけじゃないんだ」と悩みが軽くなることがあります。

(ネットで検索したり、地域情報誌で探したりすれば、見つかると思います。)

統合失調症の本人は、心の中では、
そういう状態の自分に自信をなくしていることがあります。

私の統合失調症の友達は、
「あなたは生きてくれてるだけでありがたいんだよ」
という、メッセージをもらえた時が嬉しかったようです。

周りが不安になり、気持ちがそこまで到達するには、
難しいこともあるかもしれませんが、

できれば、周りが焦らずに、見守ってあげることが大事です。

そうすれば、統合失調症の本人が、安心して生活できることができ
それが実は、回復にとって、とても重要なことだったりします。

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